ギターの選び方

ギター初心者セットは買うべき?後悔しないための選び方

ギター初心者セットは買っても大丈夫?セットのメリットとおすすめされない理由、必要なもの、買う前の確認ポイントを初心者向けに解説します。

GUITAR ONE編集部
自宅の音楽スペースで、ギタースタンドに立てたサンバーストのテレキャスターに手を伸ばす男性

初めてギターを買おうとすると、ギター本体とアンプ、チューナー、ピックなどがまとめられた「初心者セット」が目に入ります。

必要なものを一度に揃えられて、価格も分かりやすい。一方で、調べてみると「初心者セットはおすすめしない」「安いセットはやめた方がいい」という意見も見つかります。

結論からいうと、初心者セットは買っても大丈夫です。ただし、セットであることより、ギター本体の弾きやすさ、音を出す機材、購入後のサポートを見て選ぶことが大切です。

初心者セットは、品質を表す名前ではなく、必要なものをまとめた販売方法です。自分に合う内容なら便利ですが、点数や安さだけで選ぶと、使わない付属品が増えたり、期待した音を出せなかったりすることがあります。

この記事では、初心者セットを買う人、単品で揃える人、購入前に一度試す人の判断基準を整理します。

結論:初心者セットは「セット内容」より「最初の体験」で選ぶ

初心者セットの良さは、ギターを始めるために必要なものを一度に揃えやすいことです。

楽器や機材に詳しくなくても買い忘れを減らせて、総額も把握しやすい。届いた日から音を出せる組み合わせなら、初心者にとって心強い選択肢になります。

ただし、付属品が10点、15点と多いことが、そのまま弾きやすさや音の良さにつながるわけではありません。

最初に確かめたいのは、次の3点です。

  • ギター本体が無理なく持てて、弦を押さえやすいか
  • アンプやヘッドホン環境で、弾いてみたい音に近づけそうか
  • 困ったときに調整や使い方を相談できるか

最初から完璧な機材を選ぶ必要はありません。それでも、「また弾きたい」と思える最初の体験を作れるかどうかは、付属品の数より大切です。

エレキギターの初心者セットに入っているもの

セット内容は商品によって異なりますが、エレキギターの初心者セットでは、主に次のようなものが組み合わされています。

道具役割最初から必要?
エレキギター本体実際に演奏する楽器必要
チューナー6本の弦を正しい音に合わせる必要。スマートフォンのアプリで代用できる場合もある
ピック弦を弾くほぼ必要
アンプまたはヘッドホンアンプエレキギターの音を出す音を出して練習するために必要
シールドギターとアンプをつなぐ使用する機材によって必要
ケース保管や持ち運びに使う持ち運ぶなら必要
ストラップ立って弾くときに使う座って始めるなら後からでもよい
スタンドギターを安全に置くあると便利。保管方法に合わせて選ぶ
交換弦・クロス・ワインダー弦交換や手入れに使う急いで高価なものを揃えなくてもよい

大切なのは、付属品が多いかではなく、自分の始め方に必要なものが入っているかです。

たとえば自宅で大きな音を出しにくい人なら、小型アンプが付いていることだけでなく、ヘッドホンを接続できるかも確認したいところです。反対に、最初はスタジオや教室だけで弾くなら、自宅用アンプを急いで買わない選択もあります。

初心者セットを買うメリット

必要なものを一度に揃えやすい

ギターを始めるには、本体以外にもいくつかの道具が必要です。初心者セットなら対応する機材がまとめられているため、端子や組み合わせを一つずつ調べる負担を減らせます。

特に、近くに相談できる経験者がいない人にとっては、「届いたものをつなげれば音を出せる」という分かりやすさがメリットです。

最初に必要な総額が分かりやすい

単品で選ぶと、ギター本体のほかに必要なものを足すうちに、想定より総額が大きくなることがあります。

セットなら購入時の総額を把握しやすく、決めた予算内で始めやすくなります。ただし、後から買い替える可能性まで含めて安いかどうかは、内容によって変わります。

届いた日から始めやすい

道具を選び続けているうちに、始めたい気持ちが薄れてしまうこともあります。最低限のものが揃ったセットを選び、まず弾き始めることにも価値があります。

細かな違いは、実際に使ってから分かるものです。最初のセットを一生使い続ける前提ではなく、好みを知るための入口として選ぶ考え方もできます。

初心者セットがおすすめされない理由

初心者セットが一律に悪いわけではありません。それでも、おすすめしないという意見が出るのには理由があります。

ギター本体を弾かずに選びやすい

オンラインでは、見た目や価格、付属品の多さを中心に選びがちです。しかし、ギターの重さ、ネックの握り心地、弦の押さえやすさは、実際に持ってみないと分かりにくい部分です。

同じ初心者でも、手の大きさや身体に合う形は異なります。セットの条件が魅力的でも、本体を持ったときに違和感があるなら、別のギターも試した方がよいでしょう。

付属アンプの音が好みに合わないことがある

エレキギターの音は、ギター本体だけでは決まりません。アンプやエフェクター、設定、弾き方によって大きく変わります。

好きなバンドのような音を想像して買っても、付属アンプにつないだだけでは同じように聞こえないことがあります。初心者は、その違いがギター本体によるものか、アンプや設定によるものか、自分の弾き方によるものかを判断しにくいものです。

私も、中学生の頃に約15,000円の初心者セットを買ってギターを始めました。

ところが、アンプから出てきた音は、好きな音楽で聴いていたギターの音とは大きく違いました。どうすれば近づけられるのか分からず、「自分には向いていないのかもしれない」と感じて、一度ギターから離れています。

安いセットなら必ず同じ結果になる、という話ではありません。問題は、思うような音が出ないときに原因を切り分けられず、ギターそのものが楽しくないと感じてしまうことです。

使わない付属品が含まれることがある

セットの点数を増やすために、最初は使わない道具まで含まれている場合があります。

たくさん入っていることに安心するより、ギター、音を出す環境、チューニング、保管と持ち運びに必要なものを優先しましょう。必要になった道具を後から足す方が、自分に合うものを選びやすい場合もあります。

購入後の調整状態が分かりにくい

同じモデルでも、弦の高さやネックの状態によって弾きやすさは変わります。最初から弦が押さえにくい、音が詰まる、チューニングが安定しないと感じたとき、それを自分の技術不足だと思い込む必要はありません。

購入店で点検や調整を相談できるか、通販なら到着後の不具合や交換にどう対応しているかを確認しておくと安心です。

初心者セット・単品購入・購入前の体験、どれを選ぶ?

選び方は、「初心者だから」ではなく、今どこまで決められているかで変わります。

初心者セットが向いている人

  • 欲しいギターがある程度決まっている
  • 必要なものを一度に揃えたい
  • 予算の総額を先に決めたい
  • セット内容と購入後のサポートを確認できる

この場合は、付属品の点数よりもギター本体を優先し、実際に使うものが過不足なく入ったセットを選びましょう。

単品で揃える方が向いている人

  • ギター本体の見た目や弾き心地にこだわりたい
  • 自宅ではヘッドホンを使いたいなど、音を出す環境が決まっている
  • 経験者や楽器店のスタッフに相談できる
  • 必要なものだけを選びたい

ギター本体へ予算を多めに使い、アンプや周辺機器を自分の環境に合わせられるのが単品購入の良さです。

まだ買わずに一度試す方が向いている人

  • エレキギターとアコースティックギターで迷っている
  • どんな形や音が好きか分からない
  • 続けたいと思えるか、まず確かめたい
  • 何も弾けない状態で楽器店へ行くのが不安

楽器店で試奏する、知人に借りる、ギターを用意している単発体験へ行くなど、購入前に触れる方法があります。

GUITAR ONEでは、ギターを持っていない完全初心者も、複数のエレキギターから選んでセッション中に試せます。購入を決めるための独立した相談サービスではありませんが、予算や好きな音楽に合わせて、セッション中や前後、LINEで選び方を相談できます。

一度鳴らしてみてから買うかどうかを決めても、遅くありません。

初心者セットを買う前に確認したい6つのこと

候補を見つけたら、購入前に次の項目を確認しましょう。

  1. 好きな音楽に合うギターか
    好きなミュージシャンの音や見た目を手がかりに、エレキかアコースティックか、どんな形に惹かれるかを考えます。

  2. 実際に持って違和感がないか
    重さ、身体への収まり、ネックの握り心地を確かめます。何も弾けなくても、構えて一音出すだけで分かることがあります。

  3. 弦を無理なく押さえられる状態か
    弦が極端に押さえにくくないか、音が不自然に詰まらないかを、可能ならスタッフや経験者と確認します。

  4. 自宅で音を出す方法が合っているか
    アンプから音を出せる環境か、ヘッドホンを使いたいかを先に考えます。付属アンプの端子も確認しましょう。

  5. 本当に使う付属品が入っているか
    点数ではなく、最初に必要なものを基準に見ます。使わないものを含めた安さより、必要なものの質と組み合わせを確認します。

  6. 購入後に相談・調整できるか
    店頭での点検、初期不良への対応、弦交換や調整の相談先を確認します。初心者ほど、買った後に質問できることが安心につながります。

すでに初心者セットを買った人へ

思ったような音が出なくても、すぐにギターを買い替える必要はありません。

まずはチューニングが合っているか、ギターとアンプが正しくつながっているか、アンプの音量や音色の設定が極端になっていないかを確認してみましょう。

弦が押さえにくい、音が詰まる、チューニングがすぐにずれる、接続すると大きなノイズが出るといった場合は、購入店や経験者に状態を見てもらうのがおすすめです。

ギター本体に問題がなくても、アンプの設定を変えたり、好きな曲に合う音の作り方を教わったりするだけで、印象が変わることがあります。

初心者セットを選んだこと自体を失敗にせず、どこを整えれば「また弾きたい」と思えるかを一つずつ確かめてみてください。

まとめ:安さや点数より、また弾きたくなる組み合わせを選ぼう

ギター初心者セットは、必要なものを一度に揃えやすく、届いた日から始めやすい選択肢です。セットだから悪い、単品だから正解というわけではありません。

選ぶときは、付属品の数よりも、ギター本体の弾きやすさ、音を出す環境、購入後のサポートを確認しましょう。

欲しいギターや自宅での使い方が決まっているなら、初心者セットや単品購入から選べます。まだ好みが分からないなら、先に一度ギターを鳴らしてから決めても大丈夫です。

最初の道具選びで目指したいのは、すべてを完璧に揃えることではありません。部屋にあるギターを見て、もう一度手に取りたくなることです。

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