ギター初心者は何から始める?まだ楽器を持っていない人の始め方
ギター初心者は何から始めればいい?まだ楽器を持っていない完全初心者に向けて、最初の一音からギター選び、練習、続け方まで順番に解説します。

「ギターを始めてみたい。でも、何から始めればいいのか分からない」
エレキギターとアコースティックギターのどちらを選ぶのか。最初に何を買えばいいのか。楽譜やコードを覚える必要はあるのか。調べるほど情報が増えて、結局何も始められない人は少なくありません。
結論からいうと、ギター初心者が最初にすることは、知識や道具をすべて揃えることではありません。
まずは一度、実物のギターを持って音を鳴らしてみることです。
ギターをまだ持っていなくても、音楽の知識がなくても大丈夫です。実際に触って「もう少し弾いてみたい」と思ってから、ギターを買うか、独学で続けるか、誰かに教わるかを決めても遅くありません。
この記事では、まだギターを持っていない完全初心者を基準に、最初の一音を鳴らすところから、その後の続け方を選ぶまでの順番を紹介します。
結論:ギター初心者は、まず一度鳴らしてみよう
ギターを始めようと思ったとき、最初に楽器店や通販サイトで初心者セットを探す人は多いでしょう。
もちろん、先にギターを買って始めるのも間違いではありません。ただ、どんなギターが自分に合うのかも、どんな音が好きなのかも分からない状態で、必要なものをすべて選ぶのは意外と難しいものです。
だからこそ、最初の目標は「ギターを買うこと」ではなく、「一度ギターを鳴らしてみること」にしてみてください。
実際に構えて、弦に触れて、アンプから音を出してみる。たったそれだけでも、自分がギターを弾いている姿や、音が身体に響く感覚を味わえます。
そこで「楽しい」「もう少し弾いてみたい」と思えたら、その気持ちが次の一歩になります。反対に、想像していたものと違ったとしても、買う前に確かめられたこと自体が収穫です。
始める前に、続けられるかどうかまで決める必要はありません。まず触ってみてから考えれば大丈夫です。
1. 好きな音楽から、触ってみたいギターを選ぶ
最初に迷いやすいのが、エレキギターとアコースティックギターのどちらを選ぶかです。
細かな違いを調べる前に、まずは普段聴いている音楽や、憧れている演奏を思い浮かべてみてください。
バンドの大きな音や歪んだギターの音に惹かれるならエレキギター。弾き語りや、楽器一本で響く音が好きならアコースティックギターが自然な選択です。
ただし、最初から正解を決める必要はありません。
見た目が好き。好きなミュージシャンが使っている。自分も構えてみたいと思った。そんな理由でも十分です。ギターは長く身体に触れる楽器なので、理屈だけでなく「触ってみたい」と感じることも大切な相性のひとつです。
まだ好みがはっきりしていない場合は、実際に両方を持ち比べてみましょう。重さや弦の感触、音の響き方はそれぞれ異なります。
最初に選んだギターが、その後ずっと唯一の正解になるわけではありません。まずは興味を持てる一本から始めれば大丈夫です。
2. 買う前に、実物のギターを触ってみる
まだギターを持っていないなら、購入する前に実物へ触れる機会を作るのがおすすめです。
たとえば、次のような方法があります。
- 楽器店で試奏させてもらう
- ギターを弾いている知人に借りる
- 楽器を借りられる教室や体験へ行く
- レンタルサービスを利用する
完全初心者にとって、楽器店での試奏は少し緊張するかもしれません。「何も弾けないのに試奏してもいいのかな」と不安になる人もいるでしょう。
音を出して感触を確かめるだけでも問題ありません。ただ、周囲を気にせずゆっくり触りたい場合は、初心者向けの体験を利用したり、ギターを弾ける知人に付き添ってもらったりする方法もあります。
この段階で確認したいのは、演奏の上手さではありません。
ギターを持ったときにどう感じるか。弦を押さえる感触はどうか。実際の音を聴いて、もう少し触っていたいと思えるか。それだけで十分です。
動画で見るギターと、自分の身体で鳴らすギターは別のものです。特にエレキギターは、ギター本体だけでなく、アンプやエフェクターによって音が大きく変わります。
一度きちんと音を鳴らしてみることで、自分が始めたいのはどんなギターなのか、少しずつ分かるようになります。
3. 続けたいと思ったら、最初のギターを選ぶ
実際に触って「家でも弾きたい」と思えたら、そこで初めて自分のギターを探し始めます。
最初の一本で、いきなり高価なギターを買う必要はありません。一方で、価格だけを基準に最も安い初心者セットを選ぶのも、少し慎重になった方がよいでしょう。
私も、最初は1万5,000円ほどの初心者セットを購入しました。
ところが、実際にアンプから出てきた音は、好きな音楽で聴いていたギターの音とは大きく違いました。弾き方も音の作り方も分からないまま、「自分には向いていないのかもしれない」と感じ、一度ギターから離れています。
もちろん、安いギターだから必ず挫折するわけではありません。しかし初心者は、思うような音が出ない原因が、楽器なのか、アンプなのか、設定なのか、弾き方なのかを判断できません。
だからこそ、購入するときは「初心者向けと書かれているか」だけでなく、実際に触ったときの弾きやすさや、アンプから出る音まで確認できると安心です。
可能であれば、ギター経験者や楽器店のスタッフに相談しながら選びましょう。その際は予算だけでなく、好きな音楽や出してみたい音も伝えると、候補を絞りやすくなります。
最初の一本は、スペック上の正解よりも、手に取りたくなるかどうかが大切です。
部屋に置いてあるギターを見て、少し触ってみたくなる。その小さな気持ちが、ギターを続けるきっかけになります。
4. 最初の日は「一音を鳴らす」ことから始める
自分のギターを手に入れたら、最初からコードや曲を完璧に弾こうとしなくて大丈夫です。
まずはギターを構え、弦を一本鳴らしてみましょう。
エレキギターならアンプにつなぎ、音量を調整して、ピックで弦を弾いてみます。自分が弦に触れた瞬間、アンプから音が出る。それだけでも、動画を見たり知識を覚えたりするのとは違う、ギターならではの楽しさを感じられます。
最初の日に覚えることは、次の3つで十分です。
- ギターの持ち方
- ピックの持ち方
- チューニングの方法
チューニングとは、6本の弦をそれぞれ決められた音に合わせることです。音がずれたままでは、正しく弾いてもきれいに聞こえません。これからギターを続けるうえで、少しずつ習慣にしていきましょう。
最初から自分だけで完璧にできなくても問題ありません。チューナーの使い方を教わったり、経験者に合わせてもらったりしながら覚えれば十分です。
その後は、一本の弦だけで弾ける短いフレーズに挑戦してみましょう。
左手で弦を押さえ、右手で弾く。押さえる場所を変えると、出てくる音も変わる。この仕組みが分かるだけで、ギターは急に「自分で音楽を作れるもの」に変わります。
最初の日の目標は、上手に弾くことではありません。
自分の手で音を鳴らし、「ギターって楽しいかもしれない」と感じられたら、それで十分です。
5. 基礎練習を始める前に、弾いてみたい曲を決める
ギターを始めると、コード、スケール、楽譜、指のトレーニングなど、覚えるべきことがたくさんあるように見えます。
もちろん、上達するためには基礎練習も大切です。しかし、何のために練習しているのか分からないまま基礎だけを続けると、ギターを鳴らす楽しさを感じる前に疲れてしまうことがあります。
そこで、まずは「いつか弾いてみたい曲」をひとつ決めてみてください。
一曲すべてを弾けるようになる必要はありません。印象に残っているイントロや、好きなフレーズ、簡単なコード進行だけでも十分です。
弾きたい部分が決まると、必要な練習も見えやすくなります。
コードが必要なら、そのコードを覚える。一本の弦で弾けるメロディなら、指を動かす練習から始める。好きな音に近づけるために、アンプの設定を試してみる。
このように、弾きたい音から逆算して必要なことを覚えていくと、基礎練習にも意味が生まれます。
まだ弾きたい曲が思い浮かばない場合は、普段聴いている音楽の中から、ギターの音が印象に残る曲を探してみましょう。曲名が分からなくても、「こんな雰囲気の音を出したい」というイメージがあれば、最初の目標としては十分です。
6. 自分に合った続け方を選ぶ
ギターを続ける方法は、大きく分けると独学、音楽教室、単発の体験やレッスンがあります。
どれが正解というわけではありません。自分の性格や生活に合った方法を選ぶことが大切です。
独学で続ける
現在は、動画や練習アプリ、初心者向けの解説記事が数多くあります。自分で調べながら進めるのが好きな人や、好きな時間に練習したい人には独学が向いています。
一方で、音がきれいに出ない理由や、フォームの間違いを自分では判断しにくいことがあります。分からない状態が長く続いたときは、一度だけでも経験者に見てもらうと解決が早くなるでしょう。
音楽教室へ通う
基礎から順番に習いたい人や、定期的に練習する習慣を作りたい人には音楽教室が向いています。
決まった曜日や頻度で通うことで継続しやすくなり、分からないこともその場で質問できます。ただし、月謝や入会金、通う頻度は教室によって異なるため、自分の生活に無理なく組み込めるかを確認しておきましょう。
単発の体験やレッスンを利用する
まだ続けるか分からない人や、まずギターを触ってみたい人には、単発の体験が向いています。
最初から入会や楽器の購入を決める必要がなく、実際に音を鳴らしてから、その後どうするかを考えられます。独学で困ったときだけ利用する、弾きたい曲ができたときに教わる、といった使い方もできます。
大切なのは、最初に完璧な続け方を決めることではありません。
まず一度やってみて、自分が楽しいと感じるか、どのくらいのペースなら続けられそうかを確かめながら選んでいきましょう。
ギター初心者が最初から覚えなくてもよいこと
ギターを始める前に、音楽の知識を身につけておく必要はありません。
たとえば、次のようなことは後から少しずつ覚えれば大丈夫です。
- 楽譜の読み方
- 音楽理論
- たくさんのコード
- ギターや機材の細かなスペック
- 一曲を最初から最後まで弾くこと
- 毎日長時間練習すること
知らない言葉が出てくるたびに調べていると、実際にギターへ触れるまでの距離が遠くなってしまいます。
必要な知識は、弾いていく中で増やしていけば十分です。コードが必要になったら、そのコードを覚える。音を変えたくなったら、アンプやエフェクターについて調べる。その順番でも遅くありません。
ギターを始めるための条件は、音楽に詳しいことでも、才能があることでもありません。
「ちょっと触ってみたい」という気持ちがあれば十分です。
よくある質問
ギターを持っていなくても始められますか?
始められます。
楽器店で触ってみる、知人から借りる、レンタルを利用する、楽器を用意している体験へ参加するなど、購入前にギターを鳴らす方法があります。
実際に触ってから、自分のギターを買うかどうか決めても問題ありません。
エレキギターとアコースティックギターは、どちらが初心者向きですか?
一概に、どちらが初心者向きとはいえません。
バンドの音や歪んだ音が好きならエレキギター、弾き語りや楽器そのものの響きが好きならアコースティックギターが選びやすいでしょう。
難しさだけで決めるのではなく、自分が出してみたい音を基準に選ぶのがおすすめです。
ギターは独学でも弾けるようになりますか?
独学でも弾けるようになります。
初心者向けの動画や教材を使い、簡単なフレーズやコードから少しずつ練習していきましょう。
ただし、フォームや音の出し方で行き詰まった場合は、経験者に一度見てもらうだけでも改善しやすくなります。
大人になってから始めても遅くありませんか?
遅くありません。
好きな曲の一部分を弾く、休日に音を鳴らす、誰かと簡単なセッションをするなど、ギターの楽しみ方は人それぞれです。
上達の速さよりも、自分の生活の中で無理なく楽しめることの方が大切です。
指が痛くても続けて大丈夫ですか?
ギターを始めたばかりの頃は、弦を押さえる指先が痛くなることがあります。
無理に長時間弾かず、短い練習を繰り返しながら少しずつ慣らしていきましょう。強い痛みや違和感がある場合は練習を休み、弦の押さえ方やギターの状態を経験者に確認してもらってください。
まとめ:ギターを買う前に、まず一度鳴らしてみよう
ギター初心者が最初にすることは、すべての道具や知識を揃えることではありません。
まずは実物のギターを持ち、自分の手で一音鳴らしてみてください。
そこで「もう少し弾いてみたい」と思えたら、好きな音楽を手がかりにギターを選び、簡単なフレーズから始めていきましょう。独学で続けるか、教室へ通うかも、その後で決めれば大丈夫です。

