ギターの始め方

趣味がほしい社会人へ。ギターを始めるという選択肢

仕事と家の往復に物足りなさを感じ、趣味がほしい社会人へ。ギターが向いている人、始める前に知っておきたい負担、買う前に小さく試す方法を紹介します。

GUITAR ONE編集部
仕事を終えた部屋でノートパソコンの横からエレキギターへ手を伸ばす女性

「何か趣味がほしい」と思いながら、休日は動画を見たり、買い物をしたりしているうちに終わってしまう。

社会人になると、学生時代のように自然と新しいことを始める機会は少なくなります。仕事の予定を優先しているうちに、興味はあっても「毎週続けられるだろうか」「道具を買って飽きたらどうしよう」と考え、最初の一歩が重くなることもあります。

趣味は、長く続けると決めてから始めるものではありません。自分がその時間を楽しいと感じるか、一度試してから考えても大丈夫です。

もし音楽を聴くことが好きで、見る・聴く・買うだけではない趣味を探しているなら、ギターは候補のひとつになります。

この記事では、趣味がほしい社会人に向けて、ギターが合いやすい人、始める前に知っておきたい負担、買う前に小さく試す方法を紹介します。

趣味を探す前に、どんな時間がほしいか考える

「社会人におすすめの趣味」を調べると、読書、映画、料理、運動、旅行、語学、楽器など、多くの候補が出てきます。

けれど、候補の多さだけでは自分に合う趣味を決められません。まず考えたいのは、趣味を通してどんな時間を持ちたいかです。

  • 仕事のことを考えず、静かに休みたい
  • 手を動かして、何かを作りたい
  • 少しずつできることが増える感覚がほしい
  • 一人でも楽しみたいが、いつか誰かともつながりたい
  • 好きな音楽や服のように、自分らしさを表現したい

休むことが目的なら、読書や映画、散歩の方が始めやすいかもしれません。身体を動かしたいなら、ランニングやダンスが候補になります。

一方で、好きなものを受け取るだけでなく、自分の手で何かを鳴らしたい。練習するほど楽しみ方が深くなる趣味がほしい。そう感じる人には、ギターが合う可能性があります。

趣味選びに、誰にでも当てはまる正解はありません。「人気があるか」よりも、自分がほしい時間に近いかで考える方が選びやすくなります。

ギターが社会人の趣味になりやすい理由

ギターには、一人で始められ、続けるうちに楽しみ方を広げられる特徴があります。

聴いていた音楽を、自分の手で鳴らせる

普段聴いている曲のイントロや、好きなギタリストの短いフレーズが、自分の手から音になって出てくる。これは、音楽を聴くこととは違う楽しさです。

最初から一曲すべてを弾ける必要はありません。数秒のフレーズでも、自分で鳴らせた瞬間から、いつもの曲の聴こえ方が少し変わります。

一人でも、誰かとでも楽しめる

ギターは自宅で一人でも練習できます。予定を合わせる相手がいなくても始められるため、仕事が不規則な人にも選択肢があります。

その先には、友人と音を合わせる、セッションへ参加する、バンドを組むといった楽しみ方もあります。最初は一人で始め、興味が出てから人とのつながりを増やせます。

短い時間にも、長い時間にも付き合える

忙しい日は、ギターを構えて数回だけ同じフレーズを弾く。余裕のある休日は、音作りを試したり、一曲をゆっくり練習したりする。

まとまった時間が取れる日だけの趣味にせず、その日の余裕に合わせて触れ方を変えられます。

好みがそのまま入口になる

ギターは、演奏技術だけで選ぶものではありません。好きな音、ギターの形、色、憧れているミュージシャンなど、感覚的な理由も始めるきっかけになります。

「この音を出してみたい」「このギターを構えてみたい」という気持ちは、練習へ戻る理由にもなります。

ギターが合いやすい人、別の趣味も考えたい人

ギターは、すべての社会人に向いているわけではありません。始める前に、自分が求めているものと負担の両方を見ておきましょう。

ギターが合いやすい人別の趣味も比べたい人
音楽をよく聴き、好きな曲を自分でも鳴らしてみたい練習をせず、その時間だけ気軽に休みたい
手を動かして少しずつできることを増やしたい道具を持たず、外出先だけで完結させたい
一人で始め、将来は誰かとも楽しみたい音量や練習場所を考えたくない
うまくいかない部分を試し直すことも楽しめそう最初から毎回違う体験をしたい

ギターでは、弦を押さえても音がきれいに出ない、左右の手が思うように動かない、といった時間があります。上達する前にも、同じ動きを何度か試す場面は避けられません。

また、自分のギターを持つなら購入費がかかります。エレキギターは、ギター本体だけでなく、アンプやヘッドホンなど音を出す環境も必要です。住まいによっては、周囲へ配慮した音量や練習時間も考える必要があります。

それでも、うまく鳴らなかった一音が少しずつ音楽へ変わっていく過程を面白いと思えるなら、ギターは長く掘り下げられる趣味になります。

社会人が続けやすくするには、最初の約束を小さくする

趣味を始めるときに、「毎日練習する」「一曲弾けるまでやめない」と決める必要はありません。

仕事が忙しい週もあれば、何もしたくない休日もあります。最初から高い頻度を前提にすると、弾かなかった日が失敗のように感じられます。

まずは、次のように約束を小さくしてみてください。

  • 最初の目標を、一曲ではなく好きなフレーズの一部にする
  • 練習時間ではなく、ギターを手に取ることを目標にする
  • 毎日ではなく、自分が触りやすい曜日や時間を探す
  • 忙しい時期に休んでも、また触れば再開と考える

趣味は、仕事のように成果を出すためだけのものではありません。上達を急ぐより、「また鳴らしたい」と思える終わり方を重ねる方が、自分の生活へ入れやすくなります。

家で一人で進めたい人は、「ギター初心者は独学でも弾ける?挫折しにくい始め方と練習の順番」で、最初に取り組む範囲を確認できます。

ギターを買う前に、一度だけ試してもいい

一般的には、自分のギターを買えば、好きな時間に練習を始められます。すでに弾きたい音が決まっていて、家でも続けたい気持ちが強いなら、楽器店で相談しながら最初の一本を選ぶ方法が自然です。

ただし、「趣味として自分に合うかを確かめたい」という段階では、先に購入しなくても構いません。

楽器店で持たせてもらう

見た目や重さ、弦の感触を確かめたいなら、楽器店で相談する方法があります。何も弾けないことを伝えれば、音を出すための案内をしてもらえる場合もあります。

周囲に人がいると緊張する人は、経験者に付き添ってもらうと試しやすくなります。

知人から借りる、レンタルを利用する

身近にギターを持っている人がいれば、扱い方を教わりながら触らせてもらう方法もあります。持ち帰りレンタルなら、自宅で数日試せる場合があります。

ただし、ギターの状態や、エレキギターを鳴らすための機材まで揃うかは確認が必要です。

未経験者向けの単発体験へ行く

ギターと必要な機材が用意された体験なら、持ち方や音の出し方を案内してもらいながら試せます。

この方法は、楽器だけでなく、誰かと一緒に音を鳴らすところまで体験してから、その後を考えたい人に向いています。月謝や入会を前提にしていないか、楽器レンタルが料金に含まれるかは、予約前に確認しましょう。

手ぶらで参加できる場所の確認項目は、「ギターを持っていなくても教室に行ける?手ぶらで始める方法」で詳しく紹介しています。

一度鳴らしたあとに、続け方を決める

実際にギターへ触れたら、「上手に弾けたか」ではなく、自分がどう感じたかを振り返ります。

  • 家でもう一度鳴らしたいと思ったか
  • ギターを構えている時間を楽しいと感じたか
  • 好きな曲で弾きたい部分が浮かんだか
  • 一人で試したいか、誰かに案内してほしいか

家でも触りたいと思えたら、自分のギターを探す。自分のペースで試したいなら独学で始める。練習の予定や順番を作ってほしいなら、定期的に教わる。固定の予定を持ちたくないなら、必要なときだけ単発のサポートを利用する方法もあります。

反対に、想像していたほど惹かれなかったなら、別の趣味を試して構いません。続けなかったことを失敗にせず、自分に合うかを確かめられた一回と考えられます。

始め方を具体的に決めたい人は、「ギター初心者は何から始める?まだ楽器を持っていない人の始め方」も参考にしてください。スタジオでのギター体験、教室、独学のどれが今の自分に合うか迷う場合は、「ギターのはじめ方診断」でも整理できます。

まとめ:趣味は、続ける決意より一度試すことから

趣味がほしいと感じたとき、最初から一生続けられるものを探す必要はありません。

音楽を聴くことが好きで、自分の手で何かを鳴らしてみたいなら、ギターは有力な候補です。一人で始められ、短い時間でも触れられ、その先に誰かと音を合わせる楽しみもあります。

一方で、購入費、音を出す環境、繰り返し練習する時間は必要です。自分に合うか分からないなら、まずは楽器店、レンタル、未経験者向けの体験などで、一度だけ音を鳴らしてみてください。

「もう一度触りたい」と思えたら、その気持ちを次の一歩にすれば十分です。

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