ギターの始め方

ギターを一度やめた人へ|挫折後にもう一度始める5つのステップ

一度ギターを始めたものの、続かずにやめてしまった人へ。前回と同じ失敗を繰り返さず、眠っているギターの確認から最初の15分、練習方法の選び直しまでを解説します。

GUITAR ONE編集部
自宅で久しぶりにギターケースを開き、サンバーストのエレキギターに手を伸ばす男性

「昔ギターを買ったけれど、ほとんど弾かないままやめてしまった」「もう一度やってみたい。でも、また続かなかったらと思うと始めにくい」

一度離れた経験があると、ギターを再開することは、初めて始めるより難しく感じるかもしれません。前に覚えたことを忘れている、練習を途中で投げ出した、買ったギターを眠らせている。そんな記憶があるからです。

しかし、再開するときに前回の計画へ戻る必要はありません。

ギターの再開は、止まった場所から続きを始めることではなく、今の自分に合う入口を作り直すことです。 教則本の最初から復習するより、前回うまくいかなかった条件を一つだけ変え、好きな音を短く鳴らすところから始めてみましょう。

この記事では、一度ギターから離れた人が、前回と同じやり方を繰り返さずに再開するための5つのステップを紹介します。

結論:再開は「前回の続き」から始めなくていい

数か月、数年のブランクがあっても、以前の課題をすべて片づけてから曲へ進む必要はありません。

Fコードで止まったなら、Fコードを再開地点にしなくて大丈夫です。教則本の途中でやめたなら、同じページを開かなくても構いません。以前好きだった曲が今はそれほど響かないなら、現在聴いている曲へ変えられます。

再開初日の目標は、「以前の自分に追いつくこと」ではなく、次のどれか一つで十分です。

  • ギターをケースやスタンドから出す
  • チューニングして、一音鳴らす
  • 好きな音色を一つ作る
  • 好きな曲の短い部分を聴きながら音を重ねる
  • 楽器を持っていなければ、一度触れられる場所を探す

再開できたかどうかは、何分練習したかではなく、もう一度ギターと音楽がつながったかで考えてみてください。

1. 前回止まった理由を、一つだけ言葉にする

最初に、前回ギターから離れた場面を思い出します。ただし、反省点をすべて洗い出す必要はありません。「自分には根気がない」と性格の問題にするのでもなく、次に変えられる条件を一つ探します。

前回止まった場面今回変えてみること
好きな音が出なかった経験者と一緒にアンプの音を作る
Fコードが鳴らなかった一、二本の弦で弾けるフレーズから始める
何を練習するか分からなかった好きな曲の5〜15秒だけを目標にする
自宅で音を出しにくかったヘッドホン対応機材や音楽スタジオを使う
毎日練習できず嫌になった曜日を固定せず、空いた日に短く弾く
一人では原因が分からなかった止まった部分だけ経験者に見てもらう

大切なのは、前回を失敗として採点することではなく、前と同じ条件をそのまま再現しないことです。

どこで止まったのかまだ曖昧な場合は、ギター初心者が挫折しやすい理由で、音、曲、練習時間、楽器の状態などから近い原因を探せます。

2. 眠っているギターを、弾ける状態に戻す

以前のギターが手元にあるなら、すぐに練習を始める前に、楽器の状態を確認します。

  • 弦にさびや大きな変色がないか
  • ペグを回してチューニングできるか
  • ケーブルを挿したときに音が途切れないか
  • アンプやエフェクターの電源が入るか
  • 弦が極端に押さえにくくなっていないか

長く置いていたギターは、弦の交換やネックの調整が必要なことがあります。どこまで自分で触ってよいか分からない場合や、チューニングが安定しない、音が大きく詰まるといった状態なら、楽器店やリペアショップで見てもらうと安心です。

弾きにくい状態のまま「自分の指が動かない」と判断すると、前回と同じ止まり方をしやすくなります。再開前の点検は、上達のためではなく、楽器側の問題と自分の演奏を分けるために行います。

ギターをすでに手放しているなら、再開のために急いで買い直す必要はありません。知人に借りる、レンタルを使う、楽器を用意している体験へ行くなど、一度音を出してから購入を考えられます。詳しい選択肢は、ギターを持っていなくても体験・レッスンできる?で紹介しています。

3. 最初の15分は、練習ではなく好きな音を出す

再開初日から「毎日30分練習する」と決めると、弾けなかった日に再び止まりやすくなります。まずは一回だけ、15分ほどギターを鳴らす時間を作ってみましょう。15分は目安なので、もっと短くても構いません。

エレキギターなら、アンプやヘッドホン対応機材につなぎ、音量を小さくした状態から好みの音を探します。以前は生音だけで練習していた人も、クリーンな音、歪んだ音、少し残響のある音を試すと、同じギターでも印象が変わります。

この時間に、上手に弾く必要はありません。

開放弦を一本鳴らす。コードを一つだけ鳴らす。好きな曲を流し、合いそうなタイミングで同じ音を入れる。自分が弾いた音が部屋やヘッドホンの中に返ってくる感覚を確かめます。

「練習を再開した」というより、「もう一度、自分でギターの音を鳴らした」と思える時間を作ることが先です。

4. 基礎を最初からやり直さず、好きな5〜15秒を選ぶ

再開すると、忘れたコードや指の動きを取り戻すために、教則本の最初からやり直したくなることがあります。基礎の確認は役立ちますが、それだけが続くと、また楽しさへ届く前に疲れてしまいます。

先に、今弾いてみたい曲から5〜15秒ほどの短い部分を選びます。イントロの一音、印象に残るリフ、二つのコードだけでも十分です。

そのままでは難しい場合は、次のように小さくします。

  • 原曲よりテンポを落とす
  • 一度に鳴らす弦を減らす
  • 難しいコードを簡単な形へ置き換える
  • リズムだけを合わせる
  • 一音だけ、曲の決まった場所で鳴らす

再開直後は、一曲を完成させることより、曲の中へ自分の音が入る瞬間を作る方が次につながります。ギター初心者の最初の練習曲の選び方では、知名度や定番だけでなく、今の自分が一部分でも弾けそうかという基準で曲の選び方を整理しています。

5. 今の生活に合わせて、続け方を選び直す

以前と今では、使える時間、住環境、好きな音楽が変わっているかもしれません。過去に決めた練習方法へ自分を合わせるのではなく、現在の生活に合わせて続け方を選びます。

たとえば、使える時間に応じて三つのメニューを用意しておくと、忙しい日にも戻りやすくなります。

使える時間再開後のメニュー例
3分チューニングして、前回の音を一度鳴らす
10分好きな5〜15秒だけをゆっくり繰り返す
30分新しい部分を覚え、前回の部分とつなぐ

毎日続けることが負担なら、空いた日に弾く形でも構いません。弾かなかった分を取り戻そうとせず、次にギターを持った日に同じ短い部分から戻れるようにしておきます。

独学で一度止まった人も、必ず教室へ通い続ける必要はありません。音が出ない原因だけ一度見てもらう、好きな曲を簡単な形へ変えてもらう、スタジオで大きな音を出すきっかけを作るといった単発の利用もできます。独学と教わる方法の違いは、ギターは独学と教室のどちらがいい?で比較しています。

定期的な予定がある方が続く人は月謝制、自分のペースで戻りたい人は都度払いが選択肢になります。ギターレッスンは月謝制と都度払いのどちらが合う?も参考にしてください。

GUITAR ONEは、ギター未所持の完全初心者だけでなく、一度ギターから離れた人も参加できます。前回の続きへ戻ることより、好きな音をもう一度鳴らすきっかけがほしいときは、手元のギターを持ち込んでも、用意されたギターを使っても構いません。

まとめ:今の自分に合う一回を作ろう

一度ギターをやめたことは、次も続かない証拠ではありません。前回止まった理由が分かれば、音、曲、楽器の状態、練習時間、教わり方のうち、一つを変えて再開できます。

まずは、次の順番で十分です。

  1. 前回止まった理由を一つだけ選ぶ
  2. ギターを弾ける状態にする。持っていなければ借りられる場所を探す
  3. 最初の15分は、練習ではなく好きな音を出す
  4. 好きな曲の5〜15秒だけを選ぶ
  5. 今の生活に合う続け方へ変える

再開とは、以前の自分へ戻ることではありません。今の自分がもう一度ギターを楽しめる入口を、新しく作ることです。

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