ギター初心者が挫折しやすい理由は?続かないときに見直したい7つのこと
ギター初心者が挫折しやすい理由を、音、練習曲、目標、時間、楽器の状態などに分けて解説。続かないときの見直し方と再開方法が分かります。

「ギターを始めたのに、思ったような音が出ない」「練習しようと思っても、だんだん手に取らなくなった」
そんな状態になると、自分には才能がなかったのではないか、もう一度始めても同じなのではないかと考えてしまうかもしれません。
結論からいうと、ギターが続かない理由は、本人の根気だけでは決まりません。 選んだ曲が今の自分には大きすぎる、音が出ない原因を判断できない、楽器が弾きにくい、生活に合わない練習計画を立てているなど、始め方と環境の組み合わせに原因があることも多いものです。
しばらく弾かなかったことも、必ずしも挫折ではありません。どこで止まったかを具体的にできれば、前と同じ始め方を繰り返さずに再開できます。
この記事では、完全初心者がギターから離れやすい理由を七つに分け、それぞれの見直し方を紹介します。
結論:続かないときは、やる気より先に「止まった場所」を探そう
「ギターが続かなかった」と一つにまとめると、対策も「もっと練習する」だけになりがちです。
しかし、実際に止まった場所は人によって異なります。
- ギターや機材を選ぶところで止まった
- チューニングやアンプの接続で止まった
- 弦を押さえても音が鳴らずに止まった
- 練習したい曲が難しくて止まった
- 何を練習すればよいか分からなくなった
- 忙しくなり、ギターを出さなくなった
- 練習はできても、楽しいと感じられなかった
まずは、自分に最も近いものを一つ選んでみてください。
技術で止まった人に新しいギターを勧めても、問題は解決しません。生活の忙しさで止まった人が長い練習メニューを増やしても、再開は難しくなります。
原因を「自分には向いていない」から、具体的な一か所へ変えることが、再開の最初の一歩です。
ギター初心者が挫折しやすい7つの理由
1. 期待していた音が出ない
好きな曲で聴いたギターの音を想像して始めても、実際に鳴らすと細く、迫力のない音に感じることがあります。
特にエレキギターの音は、ギター本体だけでなく、アンプやエフェクターの設定、音量、弾き方によって変わります。初心者のうちは、期待した音にならない原因が、機材なのか設定なのか自分の手なのかを判断しにくいものです。
私も中学生の頃、1万5,000円ほどの初心者セットを買ってギターを始めました。しかし、付属アンプから出た音は、好きな音楽で聴いていたギターとは大きく違いました。何を変えれば近づけるのか分からないまま、自分には向いていないと思い、一度ギターから離れています。
今振り返ると、興味がなかったのではなく、最初に出したい音と、その作り方がつながっていませんでした。
音に違和感があるときは、すぐに高価な機材へ買い替える前に、好きな曲を一つ挙げ、経験者や楽器店へ「この音に近づけたい」と相談してみましょう。アンプの設定を少し変えるだけで、印象が大きく変わる場合もあります。
2. 最初の目標が大きすぎる
「一曲を原曲どおりに弾く」「毎日一時間練習する」「コードを全部覚える」といった目標は、始めたばかりの人には複数の課題を同時に含んでいます。
一曲の中には、コードチェンジ、リズム、音色、曲の構成など、さまざまな要素があります。最初からすべてを完成させようとすると、練習してもゴールが近づいている感覚を持ちにくくなります。
最初の目標は、好きな曲の5〜15秒をゆっくり鳴らす、二つのコードだけを切り替える、といった大きさで十分です。
曲を簡単な形へ変えることもできます。難しい音を一度省き、テンポを落とし、弾ける範囲から原曲へ近づけていきましょう。
3. 音が鳴らない原因を自分だけで判断できない
弦を強く押さえているのに音が詰まる。動画と同じ場所を弾いているはずなのに違う音がする。こうしたとき、練習量だけを増やしても解決しないことがあります。
考えられる原因は一つではありません。
- 指がフレットから離れすぎている
- 隣の弦へ触れている
- ギターの構え方が不安定になっている
- チューニングが合っていない
- 弦高が高いなど、楽器の状態が弾きにくい
- アンプやケーブルの接続に問題がある
初心者は、何が分からないのかを見つけること自体が難しいものです。同じ場所で何日も止まるなら、自分の手元を撮影して見直すか、経験者に一度だけ見てもらいましょう。
誰かに教わることは、独学を諦めることではありません。止まった原因だけ確認し、その後はまた自分で進める方法もあります。
4. Fコードなど、今できない技術を通過条件にしている
複数の弦を一本の指で押さえるバレーコードは、初心者が難しく感じやすい技術です。代表的なものとしてFコードがよく挙げられます。
ただし、Fコードが鳴るまで曲を弾いてはいけないわけではありません。
一部の弦だけを使う簡単な形へ置き換える、カポタストを使って別のコードで弾く、Fコードが出てこない部分から練習するなど、先に音楽を楽しむ方法があります。
将来必要になったときに、少しずつ本来の形へ近づければ大丈夫です。一つのコードを、ギターを続ける資格のように考えないでください。
5. 練習計画が生活に合っていない
始めた直後は熱量が高く、「毎日30分」「週末は二時間」と決めたくなります。しかし、仕事や学校で予定が変わると、一度できなかっただけで計画全体が崩れたように感じることがあります。
練習を続けるには、時間を増やすことより、忙しい日にも選べる小さなメニューを作る方が現実的です。
たとえば、次のように分けられます。
| その日に使える時間 | やることの例 |
|---|---|
| 3分 | チューニングして、好きな音を一度鳴らす |
| 10分 | 前回の短いフレーズだけを繰り返す |
| 20分以上 | 新しい部分を覚え、前後とつなげる |
できなかった日の分を、翌日に取り戻す必要はありません。空いたあとも同じ場所から戻れる計画の方が、長く使えます。
6. 上達が見えず、自分だけ遅いと感じる
動画では、数分の説明の中で演奏が完成します。しかし、撮影前にどれだけ練習したか、失敗した回数、楽器経験までは見えません。
ほかの人の完成した演奏と、自分の練習途中を比べると、進んでいても遅く感じます。
上達を確認するときは、期間だけでなく、できることを小さく記録してみましょう。
- 狙った弦を外さずに鳴らせた
- 昨日より一音多くつながった
- チューニングを自分で終えられた
- 原曲のどこで入るか分かるようになった
- 一度止まっても、続きを再開できた
スマートフォンで同じフレーズを週に一度だけ録音すると、弾いている最中には分からなかった変化を確認できます。
一曲弾けるまでの目安は、「ギターは何ヶ月で弾ける?初心者が一曲弾けるまでの目安」で、目標ごとに整理しています。
7. 練習だけが残り、音楽の楽しさがない
チューニング、コード、運指、メトロノーム。どれも役に立つ練習ですが、それだけが続くと、何のためにギターを始めたのか分からなくなることがあります。
基礎をすべて終えてからでなくても、曲を弾き始められます。
好きな曲を流し、自分が弾ける一音だけ参加する。アンプの音を変えて、気持ちよい響きを探す。誰かの伴奏に合わせて、同じリズムを鳴らす。技術的には小さくても、音楽の中へ入る時間を作ってみてください。
「上達するための練習」と「ギターを持ちたくなる時間」が別になりすぎていないかを見直しましょう。
指が痛いときは、我慢を続けない
ギターを始めた頃は、弦を押さえる指先に負担を感じることがあります。慣れていない動きによる疲れと、練習を止めた方がよい痛みは分けて考える必要があります。
指先が少し痛む段階であれば、長時間続けず、短く分けて休みましょう。必要以上に強く押さえていないか、指の位置やギターの弦高も確認します。
鋭い痛み、しびれ、手首や腕の違和感がある場合は、無理に練習を続けないでください。休んでも続く場合は、医療機関への相談も検討しましょう。
「初心者だから痛みに耐えるしかない」と考えると、身体だけでなく、ギターを持つこと自体が嫌になってしまいます。
休んだ期間があっても、最初からやり直さなくていい
数週間、数か月、あるいは数年弾いていなかったとしても、以前覚えたことがすべてなくなるわけではありません。
再開するときに、教則本の最初から順番にやり直す必要もありません。まずギターを構え、チューニングし、覚えている音を一つ鳴らしてみましょう。
以前と同じ曲が負担なら、今好きな曲へ変えても構いません。使える時間や住環境が変わったなら、練習方法や機材も今の生活に合わせて選び直せます。
再開は、過去の計画へ戻ることではありません。以前止まった理由を知ったうえで、今の自分に合う入口を作り直すことです。
独学・教室・単発の体験は、途中で変えていい
続け方は、最初に一つへ決める必要はありません。
| 今の状態 | 合いやすい方法 |
|---|---|
| 自分で調べることも楽しめる | 動画や教材を使った独学 |
| 音が出ない原因だけ知りたい | 経験者への相談や単発のレッスン |
| 順番と練習習慣を作りたい | 定期的な教室やレッスン |
| まだギターを買うか迷っている | 楽器を借りられる体験 |
| 一人の練習が楽しくない | 誰かと音を合わせるセッション |
独学で始め、止まったときだけ教わる。体験後に自宅で続け、また一緒に音を出したくなったときに予約する。そうした組み合わせもできます。
独学と教室の違いは、「ギターは独学と教室どっち?初心者に合う始め方の選び方」で詳しく解説しています。
GUITAR ONEでは、初めての人も再開する人も一度から試せる
GUITAR ONEは、ギターを初めて持つ人だけでなく、以前始めたものの一度離れた人も参加できます。
ギターと機材は用意されているため、手元に楽器がなくても構いません。最初から長期の練習計画を立てるのではなく、スタジオで音を鳴らし、ホストと短いフレーズを合わせながら、自分がもう一度ギターを楽しめそうかを確かめられます。
以前止まった場所が分かっているなら、そのまま伝えてください。音作り、指の動き、練習曲、続ける頻度など、次に何を変えればよいかを一緒に整理できます。
まとめ:挫折ではなく、始め方を見直す合図かもしれない
ギター初心者が続かない理由は、才能や根気だけではありません。
期待した音が出ない、目標が大きい、原因を判断できない、生活に計画が合わない。こうした問題は、練習量を増やす前に始め方を変えることで解決できる場合があります。
まずは、自分がどこで止まったかを一つだけ選んでみてください。そして、好きな音を一つ鳴らす、曲を数秒へ小さくする、誰かに手元を見てもらうなど、その場所に合う方法を試します。
しばらく離れていても、ギターをもう一度持った日が再開の日です。前と同じやり方へ戻る必要はありません。

