ギター初心者のチューニング方法|6弦から音を合わせる手順
ギター初心者向けに、チューナーを使って6弦からE・A・D・G・B・Eへ合わせる手順を解説。表示が安定しない、別の音名が出る、合わせてもすぐずれるときの対処法も紹介します。

「ギターを買ったけれど、チューナーの数字とアルファベットの見方が分からない」
初めてチューニングすると、弦の番号、EやAの表示、針の左右、ペグを回す方向など、確認することが一度に出てきます。音が高いのか低いのか分からず、弦が切れそうで怖い人もいるでしょう。
チューニングとは、6本の弦をそれぞれ決められた音程に合わせる作業です。一般的な「レギュラーチューニング」では、太い6弦から順にE・A・D・G・B・Eへ合わせます。
手順の基本は、一本だけ鳴らし、チューナーへ目的のアルファベットが表示されることを確認してから、針やメーターを中央へ近づけることです。ペグの回転方向はギターによって見え方が変わるため、方向を暗記するより、少し回したときに表示が高くなるか低くなるかを見ます。
この記事では、クリップ式チューナーやアプリを使い、初心者が弦を切らないように一音ずつ合わせる手順を解説します。
結論:6弦からE・A・D・G・B・Eへ一本ずつ合わせる
ギターを構えたとき、上側にある最も太い弦が6弦、下側にある最も細い弦が1弦です。
通常は、太い6弦から細い1弦へ向かって次の音へ合わせます。
| 弦 | 目標の表示 | 音名 |
|---|---|---|
| 6弦 | E | ミ |
| 5弦 | A | ラ |
| 4弦 | D | レ |
| 3弦 | G | ソ |
| 2弦 | B | シ |
| 1弦 | E | ミ |
6弦と1弦はどちらもEですが、6弦は低いE、1弦は高いEです。チューナーにEと表示されただけで安心せず、弦が不自然に緩すぎないか、張りすぎていないかも確認してください。
一本を合わせるとほかの弦がわずかに動くことがあるため、6本が終わったら、もう一度6弦から確認します。最初から一回で完全に合わせようとせず、二周ほどして全体を整える考え方で大丈夫です。
チューニングに使うもの
初心者が音程を合わせるときは、耳だけで判断せずチューナーを使います。主な選択肢は次の3つです。
クリップ式チューナー
ギターのヘッドへ挟み、弦の振動を拾うタイプです。
アンプへつながなくても使え、周囲の音の影響も比較的受けにくいため、自宅での練習に向いています。取り付ける場所によって反応しにくい場合は、ヘッドの別の位置へ付け直します。
スマートフォンのチューナーアプリ
スマートフォンのマイクで音を拾います。専用チューナーを持っていないときも試しやすい方法です。
アコースティックギターは生音を拾いやすい一方、エレキギターの生音は小さいため、静かな場所でスマートフォンを近づける必要があります。テレビや話し声、ほかの弦の音が入ると表示が動きやすくなります。
ケーブルでつなぐチューナー
ペダル型チューナーや、チューナー機能を備えたアンプ・マルチエフェクターなどです。エレキギターの信号をシールドで直接入力するため、周囲に音があっても確認しやすい方法です。
機材によって接続方法と操作が異なるため、最初は取扱説明書で入力端子とチューナーモードを確認してください。
チューニング前に確認する4つのこと
1. 通常のチューニングを選ぶ
チューナーにモードがある場合は、ギターモードまたはすべての音名を表示できるクロマチックモードを選びます。
「半音下げ」「Drop D」などは、曲に合わせて一部または全部の弦を通常より低くする別のチューニングです。弾く曲から指定されていなければ、まずE・A・D・G・B・Eのレギュラーチューニングを使います。
基準ピッチを変更できる機種では、特別な指定がない限りA=440Hzに設定します。いつの間にか別の数値へ変わっていると、6本の関係は合っていても、音源やほかの楽器と高さが合わなくなります。
2. 何も押さえずに弦を鳴らす
チューニングでは、左手でフレットを押さえない「開放弦」を鳴らします。
ギターを安定して構え、調整する弦以外には軽く触れて音を止めます。複数の弦が同時に鳴ると、チューナーが別の音を拾うことがあります。
3. 鳴らした弦とペグが対応しているか確認する
ペグは、ヘッドにある弦を巻くためのつまみです。
鳴らした弦を目でヘッドまでたどり、どのペグにつながっているか確認します。別の弦のペグを回すと、チューナーの表示が変わらないまま、鳴らしていない弦だけが張られてしまいます。
4. ペグは一度に大きく回さない
特に細い1弦と2弦は、ペグを少し動かすだけでも音程が変わります。
最初から大きく回さず、弦を鳴らす、少し回す、もう一度鳴らす、表示を見る、という順番を繰り返します。
チューナーを使ったチューニングの手順
1. 6弦だけを軽く鳴らす
最も太い6弦を、ピックまたは親指で一本だけ鳴らします。強く弾くと表示が大きく揺れることがあるため、普段弾く程度の力で鳴らし、少し待って音名を確認します。
目標はEです。
2. まずアルファベットをEへ近づける
チューナーにE以外の音名が表示される場合は、まだ目標の音から離れています。
針を中央へ合わせる前に、ペグをほんの少し回して弦を鳴らし直し、表示がEへ近づく方向を探します。回しても目的へ近づかない場合は、反対方向へ少し戻します。
チューナーによっては、CとDの間をC#またはD♭のように表示します。「#」は、その音名より半音高いことを表す記号です。初心者のうちは記号をすべて覚えなくても、少しずつ回して表示が目的の文字へ近づくかを見れば進められます。
3. Eが出たら、針やメーターを中央へ合わせる
Eと表示されたら、次に細かな高さを合わせます。
多くのチューナーでは、針や表示が中央より左なら目標より低く、右なら高い状態です。機種によって色や表示方法が異なるため、画面の記号も確認してください。
- 音が低い:弦の張りを少し強くし、音程を上げる
- 音が高い:弦の張りを少し弱くし、音程を下げる
音が高すぎた場合は、いったん目標より少し低くしてから、ゆっくり上げて中央へ合わせると調整しやすくなります。
4. 5弦から1弦も同じ手順で合わせる
6弦が合ったら、5弦A、4弦D、3弦G、2弦B、1弦Eの順に進みます。
毎回、次の4点を同じ順で確認します。
- 調整する弦だけを鳴らす
- 鳴らした弦につながるペグを確認する
- 目的のアルファベットを表示させる
- 針やメーターを中央へ合わせる
1弦へ近づくほど弦が細くなるため、ペグを回す量も小さくします。
5. 6弦へ戻って全体を確認する
6本すべてを合わせたら、最初の6弦をもう一度鳴らします。
ほかの弦を調整した影響や、張ったばかりの弦が伸びることで、最初に合わせた弦がずれている場合があります。6弦から1弦まで再確認し、必要な弦だけを少し直します。
最後に簡単なコードや開放弦を鳴らし、極端な違和感がないか耳でも確認します。耳だけで正確に合わせられなくても問題ありません。最初はチューナーの結果を基準にします。
ペグを回す方向は暗記しなくてよい
「右へ回せば高くなる」と覚えようとすると、ギターによってペグの配置や見ている向きが異なり、かえって混乱します。
必要なのは、弦を張ると音が高くなり、緩めると低くなるという関係です。
ペグを回すときは、次の方法ならギターの形が変わっても判断できます。
- 調整する弦を鳴らす
- 対応するペグを少しだけ回す
- もう一度同じ弦を鳴らす
- 表示が高くなったか低くなったかを見る
- 目的と逆なら、元の位置へ戻して反対へ進める
回転方向を試す間も、ペグを一気に何周も回さないことが大切です。
チューナーの表示が安定しないときの対処法
別の音名が次々に表示される
まず、調整したい弦以外の音を止めます。弦を強く弾きすぎず、一本を短く鳴らして表示を待ちます。
アプリを使っている場合は、静かな場所へ移動し、スマートフォンをギターへ近づけます。クリップ式なら、ヘッドへの挟み方を変えたり、電池を確認したりします。ケーブル接続なら、プラグが奥まで差さっているか確認してください。
Eへ合わせたいのにDやGが表示される
音程が目的のEから大きく離れているか、ほかの弦の音を拾っている可能性があります。
調整している弦とペグが合っているかを先に見ます。そのうえでペグを少し動かし、表示がどちらへ変わるか確認します。
アルファベットが目的へ近づかず、弦だけが強く張っていく場合は続けないでください。オンラインチューナーの基準音と聞き比べるか、楽器店や経験者に一度合わせてもらいましょう。
Eと表示されるが、弦が緩すぎる・張りすぎている
同じEという名前の音は、異なる高さにも存在します。6弦と1弦がどちらもEなのはそのためです。
弦がたるんで音が安定しない、または切れそうなほど張っている場合は、正しい高さではない可能性があります。チューナーの文字だけを頼りに回し続けず、基準音を鳴らせるチューナーで確認するか、購入店へ相談してください。
合わせてもすぐにずれる
弦を交換した直後は、新しい弦が伸びて音程が下がりやすいことがあります。一本ずつ合わせたあと、6弦から再確認する作業を数回繰り返します。
交換直後ではないのに大きくずれる場合は、弦の巻き方、ペグ、弦が通る溝、ブリッジ、ネックの状態などが関係していることもあります。毎回すぐに大きく外れるなら、自分の調整だけで解決しようとせず楽器店へ相談しましょう。
チューニングはいつする?
ギターは、一度合わせたらそのまま保たれるわけではありません。
次のタイミングで確認します。
- 練習や演奏を始める前
- ケースから出したあと
- 部屋やスタジオを移動し、温度が大きく変わったあと
- 弦を交換したあと
- 弾いていてコードや音源との響きに違和感があるとき
練習の最初に毎回確認すると、チューナーの見方とペグを動かす量が少しずつ分かるようになります。
チューニングだけで練習時間を使ってしまう日があっても構いません。独学で最初に何をするか迷っている人は、「ギター初心者は独学でも弾ける?」で、チューニングから短いフレーズへ進む順番を紹介しています。
チューニングが合っているのに音がきれいに鳴らない場合
開放弦のチューニングが合っていても、コードを押さえたときに音が詰まる、ビリビリする、響きが濁ることがあります。
この場合、原因は音程だけとは限りません。押さえる位置、指の角度、必要以上の力、隣の弦への接触、ギターの調整状態を分けて確認します。
まず一本ずつ弦を鳴らし、どの弦で音が変わるかを探してください。「ギターのコードが押さえられない初心者へ」で、音が鳴らない原因を確認する順番を解説しています。
チューニングとコードの押さえ方を同時に直そうとすると、どこに原因があるか分かりにくくなります。先に開放弦をチューナーで合わせ、そのあとに左手の押さえ方を確認しましょう。
まとめ:音名を確認してから、中央へ少しずつ合わせよう
一般的なギターのチューニングは、太い6弦からE・A・D・G・B・Eの順です。
一本だけを鳴らし、対応するペグを確認し、まず目的のアルファベットへ近づけます。目的の文字が表示されたら、針やメーターが中央に来るように少しずつ調整します。6本が終わったら、もう一度6弦へ戻って全体を確認してください。
ペグを回す方向は、ギターの形や見る向きで変わって見えます。方向を暗記せず、少し回して表示が高くなったか低くなったかを確かめれば判断できます。
弦が不自然に緩い、切れそうなほど張っている、目的の音名へ近づかない場合は、そこで回すのを止めましょう。一度正しい高さへ合わせてもらい、その状態から少しずつずれを直す練習をすると、チューニングは覚えやすくなります。

