大人からギターを始めるのは遅い?初心者が無理なく続ける始め方
大人からギターを始めるのは遅い?仕事や生活と両立しながら、完全未経験でも無理なく続けるための目標の決め方、練習時間、始め方を解説します。

「大人になってからギターを始めても、もう遅いのではないか」
好きなバンドのライブを見たとき、昔よく聴いた曲を聴き返したとき、ふとそんな気持ちになることがあります。一方で、仕事や家のことがある中で練習時間を作れるのか、周りと比べて上達が遅くないか、と考えると、ギターを買う前から迷ってしまう人もいるでしょう。
結論からいうと、大人からギターを始めるのに遅すぎることはありません。 ただし、学生時代のように「毎日何時間も練習する」ことを前提にしない方が、むしろ続けやすくなります。
大人の初心者が最初に目指したいのは、早く難しい曲を弾けるようになることではありません。自分の好きな音を出し、「次も触りたい」と思える時間を生活の中に作ることです。
この記事では、社会人になってからギターを始める人が、無理なく最初の一歩を踏み出すための考え方と具体的な始め方を解説します。
大人から始めるなら、上達の速さより「続けられる形」を先に作る
大人の初心者がギターを始めにくい理由は、年齢そのものではありません。
- まとまった練習時間を取りにくい
- 楽器や機材を買う判断が難しい
- 初心者の自分を人に見られることが少し恥ずかしい
- 何から始めるべきか、調べるほど分からなくなる
こうした不安があると、「時間ができてから始めよう」と考えがちです。でも、時間に余裕ができる日を待つより、最初から小さく始める方が現実的です。
たとえば、平日は10分だけギターに触り、週末に少し長く弾く。最初は一曲を通して弾くのではなく、好きなイントロを数音だけ鳴らす。こうした形でも、十分にギターを始めたことになります。
ギターは、一度にたくさん進めるよりも、前回の続きを思い出せる頻度で触る方が身につきやすい楽器です。生活に合うペースを決めることが、最初の上達方法になります。
「何のために弾きたいか」を一つだけ決める
最初に目標を大きくしすぎると、練習が始まる前に遠く感じてしまいます。
「好きな曲を一曲弾けるようになりたい」「バンドを組みたい」「アドリブができるようになりたい」といった目標は、もちろん素敵です。ただ、完全未経験の段階では、その手前に小さな目標を置く方が動き出しやすくなります。
最初の目標は、次のようなもので十分です。
- 好きな曲のイントロを一部分だけ弾く
- アンプにつないで、気持ちいい歪んだ音を出してみる
- コードを二つだけ覚えて、曲に合わせて鳴らしてみる
- 楽器店で気になる形のギターを実際に持ってみる
ここで大切なのは、「上達のために必要そうな練習」よりも「自分がやってみたいこと」を先に選ぶことです。
弾きたいものがあると、コードやチューニングも、そのために必要なこととして覚えられます。反対に、目的がないまま基礎練習だけを始めると、できることが増えていても楽しさを感じにくい場合があります。
練習時間は毎日30分なくても大丈夫
大人の初心者にとって、練習が続かなくなる一番の原因は、練習時間を理想的に設定しすぎることです。
「毎日30分」「平日は必ず一時間」と決めても、急な予定や疲れて帰る日があれば崩れます。一度できない日があると、遅れを取り戻そうとして、ギターから離れてしまうこともあります。
まずは、10〜15分で終わる内容を決めておくのがおすすめです。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 2分 | チューナーで音を合わせる |
| 3分 | 前回弾いた一音・コード・フレーズを思い出す |
| 5分 | 弾きにくい部分だけをゆっくり繰り返す |
| 2〜5分 | 好きな原曲に合わせて、できるところまで鳴らす |
この短さでも、ギターをケースから出して弦に触れる習慣は作れます。余裕がある日だけ長く弾けばよく、時間が取れない日はチューニングだけで終えても構いません。
大人になってから始める強みは、自分が続けられる条件を自分で調整できることです。完璧な練習計画より、また明日も触れそうな終わり方を選びましょう。
最初から自分のギターを買わなくても始められる
「始めるなら、まずギター一式を買わなければ」と思う人は多いかもしれません。
けれど、まだ自分がどんな音や形が好きか分からない段階で、急いで一本を決める必要はありません。エレキギターは見た目だけでなく、ネックの握りやすさ、重さ、弦を押さえたときの感触、アンプにつないだときの音がそれぞれ違います。
まず借りて触る、楽器店で試す、体験の場で弾いてみる。そんな順番にすると、購入後の「思っていたのと違った」を減らせます。
ギターをまだ持っていない場合に、手ぶらで参加できる場所を選ぶときの確認点は、関連記事「ギターを持っていなくても教室に行ける?手ぶらで始める方法」で詳しく解説しています。
最初から自宅練習用に購入したい人は、「ギター初心者セットは買うべき?後悔しないための選び方」を参考にしてください。必要なのは付属品が多いことより、無理なく音を出せて、弾き続けたいと思える一本かどうかです。
独学・定期レッスン・単発セッションは、途中で組み合わせられる
大人から始める場合、「独学か、教室か」の二択にしない方が選びやすくなります。
| 始め方 | 合いやすい人 | 最初に得られること |
|---|---|---|
| 独学 | 自分のペースで試すことを楽しめる人 | 好きな時間に、短くても練習できる |
| 定期レッスン | 決まった予定がある方が続けやすい人 | 基礎から順序立てて学べる |
| 単発のセッション | 最初に実物へ触れて、音を鳴らす楽しさを確かめたい人 | 持ち方や音の出し方をその場で試せる |
どの方法を選んでも、それだけを続ける必要はありません。
最初に一度だけ人と音を出し、その後は家で独学することもできます。独学で始めてから、分からないことが増えた段階でレッスンやセッションを使う方法もあります。
独学を考えている人は、「ギター初心者は独学でも弾ける?挫折しにくい始め方と練習の順番」も読んでみてください。一人で進めるときに、最初の二週間で何をすればよいかを具体的に整理しています。
大切なのは、上達の方法を一つに固定することではなく、今の自分が動き出せる方法を選ぶことです。
初心者であることを、恥ずかしがらなくていい
大人になると、仕事ではある程度のことができるため、新しいことをゼロから始める場面に少し緊張することがあります。
ギターでは、最初から音がきれいに鳴らないのが普通です。弦を押さえる指が痛い、チューニングに時間がかかる、ピックが狙った弦に当たらない。どれも、未経験から始める人が通る自然な過程です。
上手に弾ける人と比べる必要はありません。最初に比べるなら、昨日の自分だけで十分です。
一本の弦を迷わず鳴らせるようになった。コードを一つ覚えた。好きな曲に合わせて、数秒だけでも弾けた。そうした小さな変化が重なると、練習は義務ではなくなっていきます。
まず一度、音を出してから次を決める
情報を集めてから始めようとすると、ギターの選び方、アンプ、練習動画、教室、コード、音楽理論と、考えることが増えていきます。
もちろん準備は大切です。ただ、完全未経験の段階では、実際にギターを持ち、アンプから音が出る感覚を知ることが、いちばん判断材料になります。
GUITAR ONEは、ギターを持っていない人でも、まずスタジオで実際の音を鳴らしてみるためのセッションです。必要な機材を使いながら、好きな音に触れ、独学で始めるか、また誰かと音を出すかを自分で選べます。
大人から始めるなら、誰かと比べて早く進むことより、自分が続けたくなる最初の体験を作る方が大切です。
まとめ:大人からのギターは、小さく始めていい
大人からギターを始めるのに、遅すぎることはありません。
最初から長時間練習したり、難しい曲を弾けるようになったりする必要もありません。好きな音を一つ鳴らす、短いフレーズを弾く、週に数回ギターに触る。そんな小さな始め方で十分です。
自分のギターを買う前に試すことも、独学と人に見てもらう時間を組み合わせることもできます。大切なのは、理想の練習計画を立てることではなく、「また弾きたい」と思える形で最初の一歩を踏み出すことです。

